小学生の頃、
皮膚科でアトピーですよと言われて、
塗り薬を処方してもらいました。
今でいえばステロイドですが、
当時は副腎皮質ホルモンと言っていました。
その頃小学生だった私には
薬といえば、悪いものを直してくれるもので
それを使って良くないことが起きるなんて
思っていませんでした(´・ω・`)
親も同じように、副作用が出るとは思っていなかったはずで
もしかしたら、今でも、
塗り薬のせいで困ったことが起きたとは思ってもいないかもしれません。
かゆい時に、かゆいところに塗るようにとチューブの薬を渡されて
子供の私がいつでも自由に使えるようになっていました。
半透明のべたべたする薬でしたが
薬をつければ肌が綺麗になると信じて
私は痒い首やひじの内側、膝の裏側、脇、背中だけでなく
顔にもベタベタ塗っていました。
ある日、鏡を見て、副腎皮質ホルモンを塗った後には
肌の色が透けるように白く見えることに気づきました。
なんて素敵!これは、肌を白く綺麗にしてくれる薬なんだ!ヾ(o´∀`o)ノ
そう思い込んだ私は、痒くない時にも
薬を顔に塗るようになってしまいました。
その頃は、知らなかったんです。
ステロイドを、長期に渡って
顔などの皮膚が薄い部位に使い続けると、
皮膚が薄くなったり、毛細血管が拡張して、細かい血管が浮いて見えてくるんです。
私は、透き通るように白く見える肌に血管が浮いてきたのを見て
もっともっと薬を塗れば、この赤い肌も白く綺麗になるに違いないと思い
毎日せっせと塗り続けてしまったんです。
知らないということは、怖いですよね。(´・ω・`)
ステロイドの使い過ぎによる副作用で
赤ら顔になってしまったんです。
りんごほっぺ、酔っ払い、熱があるの?と言われ続け、
とても恥ずかしくて
早く大人になってお化粧をして隠したいと思っていました。
ステロイドを使うのをやめてから相当な年月が経過し
肌も徐々に厚くなったのか
ただの加齢のせいなのか
赤ら顔はそれほど気にならなくなってきましたが
最近の、「酔っ払いメイク」にみられるような
頬を赤く見せるメイクをしている子を見るたびに
ギョッとしつつも、
誰かにとってのコンプレックスでも、
他人から見たら大したことがなかったり、
むしろ、チャーミングな事なのかもしれないなと思えるようになりました。
とはいえ、
今でも頬の赤みを消したくなる気持ちは強く、
カバー力のあるファンデーションを選んで使っています。
舞台用のドーランのように、また、医療用のアザ隠しのように
塗るとまるでペンキのように、
肌の色むらが隠れるコンシーラーもありますが
結婚式のような特別な機会には良いと思いますが
日々の化粧に使うには
ファウンデーションそのものの刺激も強く
また、それを落とす時のクレンジングの刺激も肌には負担があると感じました。
今が良くても、10年後、20年後に
一気にツケが出るような事はしたくない。
10代の頃に、
なにも知らずに自分の肌をボロボロに痛めつけてしてしまった教訓から
肌に良いもの、負担にならないものを選んで使いたいという気持ちが生まれてきました。